2006年11月21日

日本文学の歴史

日本文学の歴史 [1] 古代・中世篇1

ドナルド・キーン著
土屋政雄訳
中央公論社出版
ISBN4-12-403220-X C0391


ルース・ベネディクトはその名著『菊と刀』の中で
西洋文化と対極にある日本文化として
ご恩と義理という概念を提唱することに成功しました。
文化の相対化という試みは広く支持を受け
比較人類学の分野において多大な影響を与えました。

サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』を紐解くと
冷戦後の世界情勢が7つないしは8つの文化圏からなり
将来的にお互いが衝突しあうだろう…との予測が立てられ
その主張は地勢学上な側面からネオコンの行動原理のひとつ
…とさえ言われていたりします。

山本七兵の『日本人とユダヤ人』は
ユダヤ人から見た日本人という触れ込みで
日本の文化と日本人を異なる視点から描いたことで
大きな評判を呼び、日本における比較人類学の普及に
大きな功績をあげました。

ピーター・ドラッカーの一連の著作群
例えば『経営とはなにか』『現代の経営』などは
欧米よりもむしろ日本において評価され
企業における目標管理を提唱し受け入れられたことで
今日の日本企業を語る上で欠かせない要素だと思います。

そしてドナルド・キーンの『日本文学の歴史』。
良く大学入試などで取り上げられることが多い著者ですが
主張が明確で判りやすいことはもちろん
その圧倒的なまでの日本文学の造詣には驚くばかりです。

特筆すべきは日本文学の歴史に関して
彼自身の手で平安朝の物語から明治の文豪まで
彼ひとりで論じているということです。
どれだけ時代が違っていようとも
彼自身のスタンスが変わらないため読み易く
とても興味深いものでした。

ぶっちゃけ暇だから図書館から借りて
現在、読んでいる途中だったりするのですが
日本文化に対して…ものすごーく造詣が深いのね。

1巻の最初のほうに歴史順で
日本文学の特徴について書かれていたんですが
源氏物語や更級日記などを引き合いに出しながら
単に時代的背景や作者の実像に迫るだけではなく
日本文化の柔らかさというか
その特徴と思想的な源泉がどこにあるのか…など
なんか土下座して謝りたくなるぐらい
素晴らしい評論が書かれていて溜息が出ました。

いや本当…凄いです。
ただただ圧倒されるばかりなので
もっと勉強しなくちゃと思わされます。
まぁ。
どうせ気が向いたときしかお堅い本は読まないんだけどね。

これ、セットで揃えたいけどお金が…orz
posted by のあなな at 23:18| 北海道 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | 東亜ねた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私は私。

『私は私。
 それ以上でもそれ以下でもないわ』

そう言って姉貴は銃口を戻し敵に向けてトリガーを絞る。
不快な断末魔と飛び散る肉片。
不気味に蠢いているそれを目の前にして
戸惑う俺に姉貴の真意は判らなかった。

『これから先、どうすんだよ?』
『さぁ? でも…何とかなるんじゃない?
 アイツ…あれでもどこかの王子様だって言うじゃない』

そう言って姉貴は隣でいちいち悲鳴を上げている男を見た。
冗談じゃない。
百歩譲って姉貴に彼氏が出来たとしても
それが金髪碧眼の美男子だってのは
俺の未来予想図には書いてない。
ましてやそれが…亡命中の異星人なんてのは俺の理解を超えていた。

昔から姉貴はそうだ。
俺の気持ちなんぞおかまいなしに問題を起こし
周りの人間を否応なしに巻き込み
それでいて誰からも好かれる稀有な才能を持っていた。

『あー…もうッ!』

見てられない。
その一言に尽きる。
俺はその軟弱そうな男から光線銃を奪い取り
画面を埋め尽くすかのように襲い来る敵に向かって乱射した。
邪魔だ。
雑魚がいちいち喚くな!

小刻みに震える銃の反動を抑えつけながら
理不尽な怒りそのままに悪態をつく俺に向かって

『別に手伝って…なんて頼んだつもりはないのに』

そう抜かしやがる姉貴は本当にどうしようもないと思った。
そしてそんな姉貴に逆らえない俺もまた
心底救いがたい大馬鹿者だと言うことがハッキリしていた。

時刻は夜の10時を少しまわったところ。
繁華街にあるゲームセンターも
会社帰りのサラリーマンや
出勤前のお姉さんやらで一層、毒々しさを増していた。

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はい。
唐突に始まりました駄文の嵐。
テーマは『好きな言葉ではじめてみよう』です。

『私は私。
 それ以上でもそれ以下でもないわ』

この言葉が大好きだったりします。
一般論でくくられるような同情を拒絶しつつ
偏見や思い込みじゃなく私自身をしっかりと見て! 
…などと聞こえてしまうのは
多分、私が病気なせいなんでしょうね。
posted by のあなな at 04:34| 北海道 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | よろずくくり唄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする