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さっそく読んでみました。
漫画版を先に体験していますので
ストーリーの流れなんかは一応頭に入っていたり。
けっこう漫画版とは異なる部分がありますので
これから読もうとする人はご注意くださいませ。
反対に言うと漫画版を作るにあたって
どの部分をクローズアップしたいのかが判るというか
漫画の文法上、どういった『引き』が必要なのか
いろいろと興味深く考えさせられました。
漫画版と小説は似て非なるもの。
そのことを踏まえた上で双方を比較してみますと
漫画版のほうが各キャラクターの掘り下げが
行われているってのが少し以外だったりします。
主人公である新城中尉の内面描写などは
さすがに小説版のほうがしっかりとしているのですが
それ以外のサブキャラの掘り下げに関しては
漫画版のほうが配慮されてて興味深かったです。
では小説版の売りは何なのか?
まず第一に挙げられるのが世界観の設定。
漫画版でもそれなりに触れられてはいますが
やはり大元である小説版のほうが詳しいと思います。
それは今回の侵攻のもとになった背景であったり
軍の構成による性格の違いと
両国の歴史的な移り変わりだったりと
世界観の構築という部分で
いかに労力が使われているのかを見ることが出来ます。
ただ戦闘に関しては漫画版の独壇場です。
小説を見た後で漫画版を見直しますと
いかに漫画版が元の小説を膨らましているのかが判り
漫画家ってスゴイ…と脱帽せざるを得ません。
もちろん元になった小説版の懐の深さや
魅力的な世界観があってのことですが
漫画版がいかに視覚的なインパクトがあるのか
そして驚くほどの情報量を詰め込むことができるのか
今さらながらに驚かされます。
小説の著者である佐藤大輔さんの作品は
今回の『皇国の守護者』が初体験だったりしますが
思ったよりも癖が少なく読みやすいと感じました。
最初に漫画版で大筋を知っていたせいもありますけど。
いずれにしても漫画さえ押さえておけば
小説なんて関係ないね…などとは言えないのは確かです。
まだ第一巻を読んだだけなので何とも言えませんが
これから先、新城中尉がどこへ向かおうとしているのか
そして作者は彼の目を通して何を語りたいのか
楽しみにして続刊を踏破していきたいと思います。
帝国側ってソ連+プロイセンて感じですよね。
独逸っぽい部分も多少ありますけれど
露西亜貴族といった側面が多いように感じたり。
兵隊さんの命の軽さなんかはそのまま
旧ソビエト時代の伝統を受け継いでいるような気がします。
皇軍は日本の官僚主義の無為無策ぶりを受け継いでいたりw
兵站に関して異常なほど注力されているって部分は
旧日本軍とはやっぱり違うな…って思いますけど。
新技術をいち早く取り入れ
情報を重視して優位を得ているって部分は
少し主人公補正っぽいかなと感じましたけどね。
現在、小説版は9巻まで刊行されてるようです。
先の展開もかなり気になりますけど
漫画版を追い抜いてしまうのも
少しだけ勿体無いと思ってしまったり。
ちょっとだけ悩みどころです。

