| マリア様がみてる - ロサ・カニーナ 販売元 : Amazon.co.jp 本 価格 : ¥ | |
年が明けて三学期が始まったリリアン女学園では三年生の欠席が目立ち、祐巳たち下級生は大好きな先輩の卒業が近づいていることを実感していた。そんな中、来年度の生徒会役員選挙が行われることになる。祐巳はつぼみの三人がそれぞれの薔薇を引き継ぐのだと思っていたが、二年生で「ロサ・カニーナ」と呼ばれる生徒も立候補することを知って…!? 大騒ぎのお正月を描いた番外編も同時収録。本書カバー裏より
ロサ・カニーナこと蟹名静さん。
けっこう好きー。
というか嫌いなタイプってあまり出てきませんよね。
「ロサ・カニーナ(Rosa Canina)」は元来バラの名前。
(ドッグローズ)canisはラテン語で「犬の」の意味だったり。
この蟹名さんの気持ち。
私けっこう判るかも。
きっと 「何か」 を変えたかったんだと思います。
それが何なのかまだ判らないのだけれど。
きれいで人当たりのいい図書委員。
薔薇のつぼみたちに宣戦布告をした、大胆な二年生。
美声でアリアを歌う、合唱部の歌姫。
長い髪をバッサリ切り、イメージチェンジで三学期を迎えた人。
そして「とんでもないほら吹き」。
作中でこう表現されている彼女ですが
白薔薇さまに憧れを抱いて
一途に思い続けていたことに少しだけ納得だったり。
まず最初に唄があって
学校生活が歌うこと中心だったことに
後悔なんてしていないけど
それでも少し…ね。
…未来に行くための道は、幾通りもあると思うんです。
だから、もしかしたら一つ曲がる角が違っただけで
まったく別の人生になるかもしれないって。
それもいいな、なんてふと考えたりして。
そう白薔薇さまに語りかける蟹名さんが可愛かったです。
もしもを言い出したらきりがないのは判っているけど
それでもそう思わずにはいられない。
あの目映い光の向こうにいつも輝く白薔薇さまがいたから…。
女の子は幾つものきらきらを持っている。
…なんて表現したのは誰だか忘れちゃったけど
思春期ならではの悩みや不安を
とても上手に表現できていると思いました。
好きだけど好きじゃない。
住む世界が違うと言えばそれまでだけど
それでも願わずにはいられない。
もし貴女の瞳に私が映るのなら
私は──私は変われたのでしょうか…と。
くそぅ。
思わずごろごろ転がりまわるくらい
いじらしくて可愛いのに
あっさりイタリア行っちゃうのが凄く勿体無いですよぅ。
それがまた素敵なんだけどさ。
あ。
同時収録の「長き夜の」は取り立てて言うことないですw
この本が書かれた当時は
恵方巻きの習慣があまり知られてなかったのねーとか
結局、祥子様は銀杏の君こと柏木さんと結ばれるのか…とか
そんな他愛もないことばっかり。
なかきよのこれは悪くないと思いましたけどねー。
とおのねふりの みなめさめ
なみのりふねの
おとのよきかな
作中では
『長き夜の 遠の眠りの皆目覚め 波乗り船の 音のよきかな』
と紹介されてましたけど
『永き夜の 永遠の眠りのみな目覚め 波乗り舟の 音のよきかな』
て感じに変化させても面白いですよねー。
波乗り舟でヒルコ船あたりを意識させればもう最高! …みたいな。
オカルト好きですまそ。

