山崎豊子さんの原作は残念ながら未読ですが
昨今では珍しく骨太で重厚なドラマだったと思います。
脇役が豪華すぎって印象が強いけどw
主役の木村拓也さんは良くも悪くも木村拓也でしたね。
うん。
苛立ちや葛藤は凄く伝わってきましたし
決して下手だとは思いませんけど
脇を固める方々がとんでもないから…ちょっとね。
物語の結末を知らなかったので
木村拓也が死んじゃったのに
このままちょっと良い話で終わるんですか?
…と思っていたら毒がしっかりあって安心したり。
北大路欣也と鈴木京香の演技が
この作品の主な見所だと思いますが
それ以上に脇役陣が豪華すぎで圧巻でした。
西田敏行さんや武田鉄矢さんは普段と全然イメージ違いますし
西村雅彦さんや柳葉敏郎さんも確かな演技が光ります。
笑福亭鶴瓶さんも見事でしたけど
津川雅彦さんの悪役ぶりと言ったら! …惚れてしまいそうですw
役者さんはやっぱり凄いですよね。
当たり前といえば当たり前のことなんですけど
この作品で再確認しちゃいました。
重たいテーマを扱う作品らしく
『夢』を追いかけることの困難さと
それでも理想を追い求めずにはいられない
人の力の確かさを描きつつ
社会的な成功では決して満たされない魂の渇きや
血の宿命や欲に塗れた人の愚かさなど
善悪を抜きにして人の業の深さを描いていたと思います。
溜息が出るほどしっかりした物語ですよね。
この物語とは直接の関係はありませんが
最近の私は『夢に喰われるな』ってことを意識していたりします。
強い憧れや理想は人を動かす強い動機になりますし
目標に向かって邁進することは崇高なことだと思います。
ただ…一途に目標を追い求めるばかりに
目の前にある幸福に気づかなかったり
周囲の人を不幸にしてはいないのか…と。
そんなことを最近は少し思うようになりました。
大きすぎる理想を胸に抱いたばかりに
その理想が己自身を食い尽くして
いつしか私が理想の付属物になってはいないか
なーんて他愛もないことを考えてみたりね。
それってただの妥協じゃない?
そう思ってみたりすることもあるわけですが
いずれにしても
何かを犠牲にしなければ大切なものは手に入らない。
…ってのは世の中の真理ですよね。
うん。
難しいことを考えすぎてパンクしそうですw

