| マリア様がみてる―子羊たちの休暇 販売元 : Amazon.co.jp 本 価格 : ¥ | |
梅雨が明けて、めっきり暑くなった期末テストの最終日。夏休みを前にして、リリアン女学園高等部生徒会本部である薔薇の館の会議室兼サロン内に、山百合会の幹部全員で総勢六名が勢揃いしていた。夏休みの予定をきいていた祐巳は、つまらなかった。みんな姉妹で一緒の予定があるのをうらやましがっていたのだ。ところが、憬れの紅薔薇さま・祥子から避暑地の別荘へ行こうと誘われて……!?本書カバー裏より
前作「パラソルをさして」で
ようやく誤解がとけたふたりですが
今回はそのご褒美編になります。
俗世間のしがらみを忘れて
気持ちの良い高原でバカンスを楽しむふたり。
舞い上がる祐巳ちゃんとそれを見て微笑む祥子さん。
閉じた世界で誰に気兼ねをすることもなく
穏やかに過ごそうとされる祥子さん。
都会の喧噪から離れて
ここではとてもリラックスされてるように思えます。
祐巳ちゃんがいて祥子さんがいる。
育った環境も違えば趣味も違うふたりだけど
お互いがいればそれで満ちたりた気分になれる
そう思っていた矢先──。
ハイソサエティな方々の
優雅なご近所づきあいに巻き込まれるふたり。
綺麗で華のある祥子さんを
どこの馬の骨とも知れないポッと出の田舎娘に取られた
…というような嫉妬混じりの妬みから
やんわりと育ちの違いを意識させられる祐巳ちゃん。
普段、学校にいるときは意識しなかったのに
どこか祥子さんとの距離を感じてしまい
軽い戸惑いを覚えてしまう祐巳ちゃん。
でも大丈夫。
もう以前のように悩むばっかりじゃありません。
いつもの仲間達に勇気づけられ
祐巳ちゃんはありのままの自分で
ふたりを邪魔する意地悪な人たちを
見返すことに成功するのでした。
それほど見所があったわけではありませんが
しっかり祐巳ちゃんの成長を確認することができました。
今まで困難を幾つも乗り越えてきたふたりですから
そんなに心配することもないんでしょうけどね。
作中で「マリア様の心」がとても上手に使われてます。
どれだけふたりの間に障害があったとしても
いつもマリア様がみてくださる…という意味もあれば
お邪魔虫がどれほど頑張ったとしても
リリアン女学園で結んだロザリオの絆はそう簡単には壊れない。
そんな祐巳ちゃんの心の声が聞こえてくるようです。
それにしても「声」とは不思議ですね。
どんな高価な楽器より繊細で深く心にしみいる
世界で一番古くて素敵な楽器です。
私は学生時代聖歌隊に所属していたことがあって
いくつかのパートに分かれて
賛美歌や黒人霊歌などを唄った経験があったりします。
練習はそれなりにきつくて大変だったけど
それでも周りのみんなと綺麗なハーモニーを奏でると
唄が大気に溶けていくというか
めちゃくちゃ気持ちが良い瞬間があったりして
なかなか貴重な体験をさせて貰いました。
カラオケで良い点を取るのと同じか
それ以上に充実感があったりするんですよね。
ソロは苦手だったけど
音を合わせるのが面白かったなー。
こちらは東京を中心に活動をされている
アルチュールというバンドの
「Babybaby」 という曲になります。
上の絵の 三角 を押しますと曲が再生されます。
柔らかい声がとても印象的で
しみじみと聴き入っちゃいますよね。

