2007年05月06日

万年時計について。

■NHKスペシャル 万年時計の謎に挑む(1/2)
■NHKスペシャル 万年時計の謎に挑む(2/2)

万年時計(正式名称:万年自鳴鐘)は、嘉永3年(1850年)から翌年にかけて、東芝の創業者「からくり儀右衛門」こと久重が設計・製作した機械式和時計。久重の生来の技術である金属細工と、からくりの才を素地として、高度の天文暦学と西洋の時計技術の精髄を取り込んだ最高傑作です。
機構の精巧さもさることながら、優美さと気品を漂わす伝統工芸品としても高い精度を誇っており、2006年には国の重要文化財に指定されました。
東芝のホームページより

ニコニコ動画にNHKスペシャルがあるなんて驚きですw
ちなみに万年時計の万年とは
長い時間使えるように…との意味があるそうな。
その言葉通りこの時計は
一度ゼンマイを回すと一年間動きつづけたそうです。

怖ろしいことに不定時分で。(汗

さらには干支や七曜、二十四節気
月の満ち欠けの表示機能もあり
外装部には七宝(しっぽう)や彫金をはじめとする
伝統工芸が施されるほどの熱の入れ方。

江戸時代は今と違って時間の長さが一定ではありませんでした。
季節によって変化する太陽の日の出から日の入り
日の入りから日の出の間をそれぞれ6等分した
不定時法が用いられていたためです。
当然、夏の昼間より冬の昼間は短くなります。
そのためも時間の長さも変化しまして
夏至の頃の昼の一刻(いっとき)は
現在の時間で約2時間40分ほどなのに対して
冬至の頃ですと同じ昼の一刻が約1時間50分ほどになります。

問題のニコニコ動画を見て頂ければ良く判るのですが
つまり江戸時代においては夏と冬で
時間の配分が大きく異なっていたんですね。
毎日昼と夜の長さを変えていた訳でなく
15日毎の変更になっていたので
時計の仕掛けもそれに合わせられたそうですが。

それじゃ時計はどうなるのかと言いますと
時計の進む速度は基本として一定なので
15日ごとに時計の文字盤をはめ変える方式(割駒式文字盤)のものと、
昼用と夜用の2種類の天符を使用し
昼と夜の境(明六つ、暮六つ)ごとに
自動的に切り替わる方式(二丁天符)のものが存在したそうです。

ちなみにこの万年時計を作られた田中久重さんは
「からくり儀右衛門」と呼ばれ
江戸時代を代表する偉大な発明家の一人であるとともに
東芝の前身である「東京芝浦電気」の創設者のひとりでもあります。

さらに嘉永6年(1853年)には
肥前国佐賀藩に招聘されて
長崎の海軍伝習所に学んだとされ
その間に蒸気機関及び蒸気船の製造に成功しています。
◇凌風丸(日本) 1865年
  田中久重が佐賀藩にて国産初の蒸気船を建造した。
  木造の外輪式蒸気船であった。

いろいろ失敗もしたそうですが
見様見真似で蒸気船を造ったとんでもな人だったのね。
これは先見の明があった佐賀藩のお殿様である
鍋島閑叟さんの力による藩政改革も大きいのだけれど。

■田中久重ものがたり

東芝のホームページより
 他にもいくつもの発明品を生み出し
 ことに弓曳童子と呼ばれるからくり人形は素敵です。

  「知識は失敗より学ぶ。
  事を成就するには、
  志があり、忍耐があり、勇気があり、失敗があり、
  その後に、成就があるのである」

 …などととてもご立派な言葉を残していたり。

■万年時計復活 プロジェクト 
東芝のホームページジより
 万年時計復活に賭ける技術者達の執念の軌跡はこちら。
 この複雑な機構をほとんどひとりで考案し
 小さくて精密な歯車をやすりを使って
 一つづつ手作りで仕上げていったというのだから驚きです!!

 江戸時代の多色刷りの木版画もそうですけど
 特定の分野に関しては
 明らかにロストテクノロジーというか
 最新の精密機械を持ってしても
 職人さんの精密な仕事には適わないことがあるそうで…。
 偉大な先人の業にただただ敬服するばかり。

■〜和時計の暮らし〜

 江戸時代の時間の流れに関しては
 こちらのページが判りやすくてオススメです。
 特に和時計の時間の流れで
 現代の生活を再現するレポートが興味深かったです。

 暦や自然に合わせた
 身体に優しいエコリズムのような気もして
 正確に時間を刻み続ける
 忙しい現代社会にげんなりしたり。

ま。
戯れ言なんですけどねー。
posted by のあなな at 23:55| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | さいえんす | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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