2007年05月18日

ロードス島戦記―ファリスの聖女 (1)

ロードス島戦記―ファリスの聖女 (1)ロードス島戦記―ファリスの聖女 (1)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] ロードス島戦記―ファリスの聖女 (1)
[著者] 水野 良山田 章博
[種類] コミック
[発売日] 2001-11
[出版社] 角川書店..
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時はゆく
いな過ぎゆくは我らかな

我が歌よ なれを歌い聞かせし友も
星めぐり 残れるは
いささかの灰と名のみなる

今はとて なれ歌うわらべなく
花を盛りの乙女にも歌われじ

さらば 我のみ調べも高く かなでいでぬ

いかばかりか哀音に満ちた
古歌なりとも

そは神々の大戦の申し子我らが故郷
呪われしロードスが地の歌なれば


汝は知るや?
ロードス島戦史に刻まれし
武勲詩のくさぐさを

汝は知るや?
後の世に「英雄戦争」と謳われし
二傑士の壮烈を

そしてまた汝は知るや?
語られざる六英雄と魔神王
その戦いの物語を


日本のファンタジーに多大な影響を与えた
水野良さんによる「ロードス島戦記」シリーズ。
こちらはそのシリーズの中において
魔神戦争を描いたロードス島伝説の漫画版になります。

個人的にはこのロードス島伝説の原作である小説版は
数あるロードス島戦記シリーズの中でも
特に人気があるばかりか
個人的に小説としても1・2を争う出来だと思います。
最終巻である5巻は蛇足だと思いますがw

その小説版ロードス島伝説の挿絵を手がけた
山田章博画伯による
漫画版ロードス島戦記ファリスの聖女。
これが面白くないわけがありません。
原作とは多少展開が異なりますが
それがいかほどのことでしょう。

原作の小説では語りきれなかった部分を
その圧倒的な筆の力により
色鮮やかにファンタジー世界へと誘ってくださいます。
それは漫画というよりも
重厚なイラストのようであり
また長大な武勲詩の一部でもあります。

日本にファンタジーが輸入されてから
既に結構な時間が経過しましたが
この作品こそが日本におけるファンタジーの最高峰である。
そう考える人も多いのではないでしょうか。
いやもう…溜息が止まらないですよ。
6年前に発行された作品ですが
いささかも色褪せるることはないです。
なかなか単行本が出なくて
憂鬱になったのも良い想い出だったり。

良い作品というのは時代を超え
語り継がれると言いますが
この作品も芳醇な葡萄酒のように
とても味わい深いものですね。

歴史を感じさせというか
古き武勲詩そのままの雰囲気が
さらに物語に厚みを加え
荘厳な作品に仕上がっていると思います。

原作の小説ですと主人公であるナシェルが
英雄として悩みつつも困難に立ち向かい
魔神を復活させた父の業を一身に背負いつつ
その過酷な運命に翻弄されながら
悲劇的な結末を迎えるんですけどねー。
ちなみに完璧超人のナシェルより
私は魔術師のウォートが素敵だったり。

こちらの漫画版ですと主人公はあくまで
ファリスの聖女フラウスと
蛮勇の戦士ベルドなんですけどね。
勿論、他の英雄達も素敵ですが
この作品は主人公であるフラウスの存在がなければ
成立しえないものだったと思います。

数多の理由があろうとも
魔神によって大地が蹂躙されるのを
ただ手をこまねいて
見ているだけの天上の神々に対して
フラウスが呼びかけた言葉こそが
この作品の根幹をなす部分だと思いますし

最後を飾るエピソードもまた
いかにも古き良きファンタジーを思わせるような
余韻の残る終わり方だったと思います。
あの後、ベルドやファーン達がどうなったのかを知ると
また感慨深いものなんですけどね。
posted by のあなな at 01:18| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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