■イグ・ノーベル賞:化学賞に邦人女性 排泄物からバニラ香ソース元はこちら
人を笑わせ、考えさせて科学への興味を誘う研究などに毎年贈られる「イグ・ノーベル賞」の化学賞を日本人研究者の山本麻由さん(26)が受賞し、ハーバード大学で4日授賞式が行われた。日本人の同賞受賞は12件目。ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究が対象。山本さんは「受賞は廃棄物の活用法を知ってもらえるよい機会。ただ、この方法で抽出したバニリンは食物には向かないかも」と語った。
山本さんは国立国際医療センター研究所の研究員だった04年に今回受賞した抽出方法を開発した。牛糞1グラムに水4ミリリットルを加え200度で60分間加熱すると、1グラムあたり約50マイクログラム(マイクロは100万分の1)のバニリンが抽出できた。
バニリンは樹木などの木質成分「リグニン」から生成するため、馬や山羊などの草食動物の排泄物も利用可能だという。抽出コストはバニラ豆を原材料にする方法に比べ「およそ半分」(山本さん)。シャンプーやロウソクの芳香添加物などの応用が考えられる。
毎日新聞 2007年10月5日 11時02分
以前、バウリンガルが受賞して話題になった
イグ・ノーベル賞ですが今年も日本はやってくれました!
記事を詳しく読むまでは排泄物が
バニラの香りを出すようになるのかなーと思っていたのですが
これは逆に排泄物を材料に…な話なんですよね。
えーと…環境にも優しい素晴らしい発見だと思います。
というかその発想に驚いたというか
香りの成分だけを他の物質から抽出するって作業は
多分、他の香料などでも行われていると思うのですが
これまで殆ど気にしたことがなかったので
探せば他にも面白い発見があるのかも知れませんね。
絵の具の材料とかにも凄いのがありますし。
さてさてこのイグ・ノーベル賞ですが
1991年に設立され結構な数の日本人が受賞してきました。
以下、こちらのページを参考に
日本人の受賞歴を列記させていただきますが
かなりバリエーションに富んでいますね。
1992年 ■医学賞
「足のにおいの原因となる化学物質の特定」という研究
1995年 ■心理学賞
鳩を訓練してピカソとモネの絵を区別させることに成功したこと
1996 ■生物学的多様性賞
岩手県の岩石からミニ人種やミニ恐竜など
「ミニ種」の化石を”発見”したこと
1997年 ■生物学賞
「人がガムをかんでいるときに、ガムの味によって脳波はどう変わるか」という研究
1997年 ■経済学賞
「たまごっち」を開発し、人々の労働時間を
バーチャルペットの飼育に振り向けたこと
1999年 ■化学賞
夫のパンツに吹きかけるだけで浮気を発見できるスプレーを開発した功績
2002年 ■平和賞
犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によって
人と犬に平和と調和をもたらした業績
2003年 ■化学賞
「ハトに嫌われた銅像の科学的考察」という研究
2004年 ■平和賞
カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供したこと
2005年 ■栄養学賞
三十五年間にわたり自分が食べたすべての食事を撮影し
食べ物が頭の働きや体調、寿命に与える影響を分析したこと
本当のノーベル賞に比べるとトロフィーは貧弱。
旅費も自費なんだそうですが
どのような形であれ
他の人に評価されるのは悪いことではないですよね。
日本の受賞に関してはあまり悪意や揶揄は感じられませんし。
ブラックユーモアが素敵な
イグ・ノーベル賞の皮肉や裏話などに関しては
先ほど参考とさせていただいた
G−Search "side B" 旬の話題 2005年10月14日掲載分に
より詳しく説明されていますので
もし興味がある方は是非チェックしてみてくださいね。
ちなみに今年の受賞に関してですが他には
■平和賞 米空軍ライト研究所
敵兵同士を恋に陥らせ士気を削ぐ化学兵器の研究
■言語学賞 スペイン
逆に話された日本語とオランダ語をラットが区別できないことを発見
■経済学賞 台湾
銀行強盗捕捉装置の発明…などなど。
他にも楽しそうな研究がたくさんありますね。
…というか
敵兵同士を恋に陥らせて士気を削ぐ 化学兵器 の研究って
漫画などでありがちな惚れ薬やフェロモンを
敵に拡散させるようなガス弾を大真面目で開発していたってこと??
斜め上すぎて素敵ですよね。
敵を水虫にさせる恐怖の新兵器が出てきた
小松左京さんの短編「イッヒッヒ作戦」をちょっとだけ思い出しました。
いくつになっても
柔軟な発想を忘れないようにできると良いですよね。

