2008年05月04日

BLACK BLOOD BROTHERS (7) ―王牙再臨―



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BLACK BLOOD BROTHERS (7) ―王牙再臨―
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] BLACK BLOOD BROTHERS (7) ―王牙再臨―
[著者] あざの耕平 (著)
[種類] 単行本
[発売日] 2007-04
[出版社] 富士見書房

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──いま、余らに必要なものは?
「覚悟を」
東の龍王セイに答えた賢者の一言は、特区の状況を端的に表現していた。
『赤い牙』への奇襲、そして『黄昏橋』の爆破で
宣戦布告してきた『九龍の血統』。
彼らの用意した罠は着々と機能し、
父たる九龍王の遺灰を封じていた真銀刀を奪い、墓所の結界を消滅させた。
状況は特区を守る側に、圧倒的に不利──。
ミミコは思い浮かべる。
ゼルマンのそばにいると言ったサユカの顔。
開戦を誇るように優雅に一礼するカーサの姿。
彼女たちは、それぞれの“覚悟”を秘めていた。
ならばあたしも、できることをしよう。
ジローさんと一緒に、戦い抜く覚悟を。
今、特区で全てを乗り越え、新たなる力を生み出すための物語が始まる──。
本書カバー裏より

あの人はどうなっちゃうの──!?
前巻で読者の不安を煽るだけ煽った
あざの先生が今回もやってくれました!

流石に第二部完結というだけあって
単にボリュームがあるというだけではなく
盛りだくさんな内容となっております。
嗚呼…私はこんな物語が読みたかったのよ。
あの人もこの人もあんな人まで──!?

…などと思わず驚くぐらい
状況の悪化とともに加速する不幸の連鎖。
綿密なプロットに支えられた
作品テーマの確かな描写と
圧倒的なキャラクター造形力。

ハッタリと外連味が素敵な作品ではありますが
私が当初抱いていた期待や予想を
ここまで上回るとは思いませんでした。
しかし負け戦ほど格好良いものはありません。

九龍の血統の特徴として
吸血する or された側が感染して
自分の意志とは関係なく吸血鬼になる。
…という設定がある以上

主要な味方側の登場人物が敵に回るのは
あらかじめ想定されてはいましたが
まさかあの人がねぇ…と思わず唸ってしまったり。
作中でのパワーバランスが崩れまくりです。

後は吸血鬼の不老不死と力に憬れて
味方を裏切る内通者…なんてのも
使い古されたパターンではありますが
さてさてどうなることやら?

ちなみに私が一巻を読み終えた時に抱いた予測では
■セイ……途中退場。
 力のある吸血鬼は灰から蘇り、転生を繰り返すという設定から
 途中でガキんちょの身体から美形青年へと変貌か?

■ケイン……途中退場。
 かませ臭が哀愁を誘います。
 立ち位置的には☆矢のアルデバランか !?
 敵の強さを引き立てるためには絶好のポジションですし
 カーサとの絡みもあり途中退場は決定的かも。

■ショウゴ or リンスケ……裏切り。
 かつての友人が敵に回るってのは
 とても美味しいシチュエーションですよね?
 吸血鬼と接し その力と限界を知るが故に
 人としての意識や想い出を保ったまま敵になり
 吸血鬼は成長できない…という
 お約束のパターンで破れるというのは様式美です。


…ものの見事に予想が外れてます!
ここまで予想を越えた展開になるとは驚きです。
ただ単にキャラを使い潰すよりも
そのキャラの魅力をより引き出してるのは流石。

ゼルマンとサユカの関係についても
主人公であるミミコとジローの裏返しというか
吸血鬼と人間の恋愛をテーマに
別解答を示すとばかり思っていたので
ああいった展開になるとは少し意外でした。

すげぇよ あざの耕平…。
ただロマンスに逃げるんじゃなくて
もっと深いテーマを内包させるというか
8巻も流し読みしちゃったので
やっぱりスゴイとしか言いようがなかったり。

ちなみに、とある登場人物の回想では
年甲斐もなく泣きそうになりますた。
…あれは卑怯だと思います。

吸血鬼が次代へ血を繋ぐのに対して
人は次代へ想いを繋ぐというか
意志や信念を繋いでいくっていうのが
作品のテーマにも添ってますし素敵ですよね。

血の宿命に従うのか
それとも情愛に従うのか──?
なんて青臭いことやってる人はともかくw
愛だの恋だの言う前に
人として尊敬しあえる関係は素敵だと思います。

九龍の一族も魅力的ですし
特区を離れ、物語の枠が広がりそうな展開に
さらなる期待をしつつ
その役目を終えた方々に哀悼を寄せてみたり。
posted by のあなな at 05:33| 北海道 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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