2007年06月05日

マリア様がみてる 涼風さつさつ

マリア様がみてる―涼風さつさつマリア様がみてる―涼風さつさつ
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―涼風さつさつ
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2003-07
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う
二学期、恒例の学園祭シーズンが近づいてリリアン女学園では、男子校の花寺学院との生徒会代表の顔合わせが行われる……。次々と自己紹介をする学ラン軍団の面々と、紅薔薇さまの小笠原祥子さま、黄薔薇さまの支倉令さまはじめ山百合会のお嬢さまたち。妹のつぼみたちも忙しくなるが、そんなとき祐巳と一年生の可南子に姉妹の噂が!? 新聞部の取材に可南子は……!? 人気シリーズ第14巻!!
本書カバー裏より

■はじめの一歩
男子校である花寺学院の個性的な面々と
リリアン女学院のお嬢さま達が
花寺学院の学園祭の打ち合わせでの顔合わせ。

学校が違えば生徒会などのシステムが
それぞれ異なるのは当然ですけど
新キャラが次々出てきて覚えるのに一苦労。
どうせ使い捨てのキャラだしなーと
思わず本音が出たりでなかったり。
生徒会長が意外な人物でちょっと驚きです。


■それが問題だ
背の高いストーカー少女こと
細川可南子さんの登場でございます。
少し思いこみが激しそうだけど
最近、ちょっとだけ祐巳ちゃんの側にいて
すごーく慕ってくれるんだけど
その好意がちょっとだけ重たかったりして?

ただの取り巻きと割り切っちゃうのも有りだけど
未だに妹が決まらなず不甲斐なく思う
紅薔薇のつぼみとしては
うじうじ考えたり考えなかったりするわけで…。
花寺の学園祭のこともあるし
なかなかに気が重い日々が続くのでありました。


■お蔵入り『パン事件』
祐巳ちゃん、細川可南子嬢を使いっ走りにするのこと。
実際は人混みに戸惑う祐巳ちゃんのため
好意で可南子ちゃんが買ってきてくれたんですけどねー。
んで、その代金のことで口論になったり。

困ったときには蔦子嬢とばかりに
横から助けが入りましたけど
祐巳ちゃんも融通が利かないと言うか何というか
代金を受け取らないのなら
その代わりにお茶に誘えばいいじゃない!
…などと私は思ったりするのですが。

可南子ちゃんの態度にちょっとだけ
違和感を覚えるような話の筋道になっていますが
他人の好意に気づいても気づかないふりをするというか
地雷を避けつつ上手にあしらう…なんて
祐巳ちゃんには出来そうにありませんよね。

支倉令さんなら、そういうの上手そうなんですけどね。
いや…令さんだと良い格好をしすぎようとして
かえって自分でハードルをあげちゃうような感じかな?
嘘はつけないから誠実に対応するんだけど
かえって綺麗事の模範解答みたいな対応をされちゃって
少しだけ距離感を感じちゃう…みたいな。
人間関係って難しいですよね。


■私を見つけて
可南子ちゃん大爆発のこと。
見事なストーカー理論が炸裂しますた。
他人からの崇拝にも似た好意に
祐巳ちゃんが慣れていなかったのが
原因といえば原因なんですけど
ちょっと容赦がないですよね。

可南子ちゃんの感情の爆発も
それに対する祐巳ちゃんの応答も。
祐巳ちゃんは何ひとつ
間違ったことを言ってないんだけど
今まで抱えてきた感情を思うと
少し可南子ちゃんが可哀想に思ったり。

別に盗人にも三分の理…とかじゃなくて
まだ祐巳ちゃんが祥子さんの妹になる前であれば
少しは可南子ちゃんの気持ちも
理解できたんじゃないかなーと思ったり。

輝く光の向こう側にいる人には
可南子ちゃんの気持ちは理解できないというか
自分にはない綺麗なものを
ただずっと側で眺めていたい…って気持ちは
私もちょっとだけ理解できると思うので。

相手にその気持ちを押しつけるのは
どうかと思ったりしますけどね。
可南子ちゃん、ちょっと焦りすぎです。
私は外見から好きになったとしても
相手のありのままを受け入れることが出来るのなら
それはそれで素敵なことだと思ったり。

相手の良い部分だけを受け入れて
それ以外は拒絶しちゃうって関係も
それはそれで悪くないと思いますけどね。
つーか…結構好きだったりw

『勝手に好きになって、まとわりついて。
 なのに、自分が思っていた人間像とは違っていたからといって
 相手を傷つけてもいい。
 そんな理屈が通ると、本気で思っていて?』

これは祥子さんの言葉ですがキツイです。
確かに正論だとは思いますが
激情した可南子ちゃんにはあまりにも酷なお言葉。
それもこれも祐巳ちゃんを思えばこそ…なんですけどね。

惜しむらくは祐巳ちゃんと可南子ちゃんに
信頼関係を築くだけの時間が足りなかったことかな。
たとえ誤解や行き違いがあったとしても
仲間内の信頼関係があれば
ゆっくり氷解させるだけの時間が得られたかも知れないのにね。

祐巳ちゃんさえいれば他はどうでもいい。
…みたいな考え方のままでは
やっぱり難しかったと思いますし
まず可南子ちゃんが考え方を改めないと駄目だと思いますが
祥子さんが祐巳ちゃんのおかげで強くなれたように
祐巳ちゃんが可南子ちゃんの成長を促す
鍵になれれば良かったのに…とちょっとだけ残念に思いました。

でもでも…これで終わりじゃないですよね?


■花寺の合戦
阿呆すぐる。
それが第一印象だったりします。

なんて素敵なお祭り騒ぎというか
こういった大がかりなイベントって
個人的にはあんまり好きじゃないのですが
今回は終わり方がとても綺麗なので
ちょっとだけ良い感じでした。

たとえ着ぐるみになっていても
祐巳ちゃんを一目で見つけた祥子さん。
まさに愛のなせる業と言えましょう。

前回までの話から流れを考えると
この巻の大騒ぎそのものが
こうやって祥子さんが祐巳ちゃんを見つけるまでを
描こうとしたんじゃないかな…と邪推してしまったり。
すっごく大袈裟だと思いますがw

これぐらいテーマをしっかりと描いてくださると
多少の馬鹿騒ぎも苦にはなりません。
正直、花寺学院なんてどうても良いとか思ったり。
戯れ言ですけどね。
posted by のあなな at 22:58| ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

マリア様がみてる 2

マリア様がみてる 2マリア様がみてる 2
販売元 : Amazon.co.jp DVD
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる 2
[出演]
[レーベル] ジェネオン エンタテインメント
[監督] ユキヒロマツシタ
[種類] DVD

■商..
>>Seesaa ショッピングで買う
マリア様の庭に集う乙女たちが
今日も天使のような無垢な笑顔で
背の高い門をくぐり抜けていく。

汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように
白いセーラーカラーは翻らせないように
ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。

私立リリアン女学園。
ここは──乙女の園。
OPナレーションより

第二話■ 胸騒ぎの連弾

物語の進行がとても丁寧で
祐巳ちゃんの戸惑いが良く判ります。
それでも原作を読んでないと
ちょっぴり辛いのかも知れませんけど。

山百合会の素敵な方々に囲まれ
戸惑いながらも
夢のような時間を過ごす祐巳ちゃん。
たまたま──祥子さまの側にいたから。

祥子さまの妹になれるかも知れない幸運と
たまたまそこにいたからではなく
本当に憧れていたからこそ
祥子さんに選ばれたいと思う気持ち。
続きを読む
posted by のあなな at 07:09| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月14日

マリア様がみてる 1

マリア様がみてる 1マリア様がみてる 1
販売元 : Amazon.co.jp DVD
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる 1
[出演]
[レーベル] ジェネオン エンタテインメント
[監督] ユキヒロマツシタ
[種類] DVD

■商..
>>Seesaa ショッピングで買う

今野緒雪のジュブナイル小説を原作に、2004年に放送されたTVアニメーションシリーズ。カトリック系お嬢様学校、私立リリアン女学園。ここには「スール」と呼ばれるシステムがあり、先輩が後輩と姉妹関係を結び指導していくことで清く正しい学園生活を送るしつけを身につけることができる。山百合会と呼ばれる生徒会はこのシステムの頂点にあり、主人公の1年生・福沢祐巳は偶然が重なった結果、山百合会のスールとして招かれることに。
複雑なシステムとそれに伴う多数のキャラクターたちによって紡がれる、「男子禁制お嬢様学校」のイメージを徹底的に突き詰めた雰囲気が実に魅力的。あらゆるショット、あらゆるセリフまで非常に洗練されており、片時も見逃せない。(田中 元)
紹介サイトより

微妙にマリア様がみてる熱が落ちてるので
ここいらで魅力を再確認するために
DVDに手を出してみることにしてみたり。
TV放映されていたシリーズになるけど
悲しいことに全然覚えてない。
かなり話題になったはずなんですけどねー。

■水野 蓉子    紅薔薇さま : 篠原恵美
  ちょっと厳しめの声が印象的でした。
■鳥居 江利子  黄薔薇さま : 生天目仁美
  あまり印象に残ってなかったり。
■佐藤 聖      白薔薇さま : 豊口めぐみ
  役柄に相応しい感じがしますね。
■小笠原 祥子  紅薔薇のつぼみ : 伊藤美紀
  ちょっとだけ声が固い感じがしたり。
■支倉 令      黄薔薇のつぼみ : 伊藤静
  声が非常に好みです。
■藤堂志 摩子  白薔薇のつぼみ : 能登麻美子
  控えめの声がすごく印象的でした。
■福沢 祐巳    紅薔薇のつぼみの姉妹 : 植田佳奈
  うん。イメージぴったりですね。
■島津 由乃    黄薔薇のつぼみの姉妹 : 池澤春菜
  今回は出番が少なかったので…。
■武嶋 蔦子    写真部のエース : 佐藤利奈
  元気だけど野暮すぎず良い感じ。
■桂さん       同級生その1 : 下屋則子
  うわー…けっこう好みの声なのに桂さんなんだぁw


おおむねイメージ通りで安心しました。
原作の雰囲気を壊さぬように
とても丁寧に作られた作品だと思います。
今回のお話は祐巳が祥子さんからの
姉妹の申し出を断るところまでが描かれてます。

DVDでアニメを視聴して感じたことは
やっぱりこの作品に惹かれたのは理由があったんだな。
…ということだったりして。
原作を読んで転げ回ったからってのもありますけど
このリリアン女学園特有の姉妹制度って
ちょっとだけ吸血鬼の血縁関係に似てると思いません?

ロザリオの授受の場面なんか
そのまま首にカプッと行っちゃえ!
などと思ってしまった私…。
神聖で厳かな雰囲気と吸血鬼って
結構素敵だと思ったりして。

なるほどなるほど。
原作は微妙な心理描写が巧みなうえ
物語の構成力も確かなものがあると思うので
何を意図した物語なのか
いろいろ推測するのが楽しいのですが

その奥底には作品の醸し出す雰囲気が
独特で良い感じに抑制されていて
排他的でありながら禁忌を犯すような感じが
私がイメージする学園+吸血鬼ものに
どこか通じると思ったせいなんですね。

私の趣味に走ると上部の雰囲気はそのままで
静かに深く厳かに陰惨で血なまぐさい事件を起こして
神秘的なイメージは残しつつ
羊の群れの中に狼がひとり…って感じにするのでしょうけど。
この作品は残念ながら
そういった定番とは方向性が違うのでありました。

メディア展開が異なると
また違った印象を発見したりと興味深いですよね。
…ファンのイメージを損なうだけじゃなく
関わった人全てが不幸になるような作品もありますが。(涙

このマリア様がみてるが良い作品になりますように♪
posted by のあなな at 23:29| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

マリア様がみてる 真夏の一ページ

マリア様がみてる―真夏の一ページマリア様がみてる―真夏の一ページ
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―真夏の一ページ
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2003-03
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う

もうすぐ二学期が始まる夏休みの一日──リリアン女学園の山百合会では、恒例の学園祭のことで花寺学院高校の生徒会と集まることになる。ところが紅薔薇さまの祥子様は男嫌い。かくして山百合会の秘密会合が招集され、祥子様の男嫌い克服㊙作戦、略してOK大作戦が開始されるのだけれど…。祐巳と佑麒の福沢姉弟やつぼみたちが活躍する夏休み最後の大事件──!? シリーズ第13巻!!
本書カバー裏より

■略してOK大作戦(仮)
祥子さんの男性嫌い。
別にそのままで良いと思うんですけどねー。
学園祭のこともあるから
一応は必要に迫られて…なんでしょうけど。
できるだけ祥子さんを男子に関わらせず
脚本の力で舞台に仕上げるってのも
なかなかやり甲斐があって面白いと思うのにな。

そういった意味では
氷室冴子さんの雑居時代に出てきた
エピソードがとても秀逸だと思いました。
雑居時代は容姿端麗で開校以来の才媛だと誉れ高い
女子高生の数子さんが実はとんでもない
二重人格だった…という設定で始まり
個性豊かな登場人物が楽しいコメディなんですが

その中のエピソードで主人公である数子さんが
演劇クラブの新入生勧誘の劇の出演を請われながら
「顔だけ」と陰口を言われたのを聞いたために
完璧な演技を披露しながら当日捻挫で
劇を台無しにしようとするエピソードがありまして
数子さんの底意地の悪さと外面の良さが
とても良く描けていたと思います。

ちなみに肝心の劇のほうですが
悪口を言った張本人である
脚本家の娘が咄嗟に機転を利かせまして
動きがある劇のほうは代役に任せ
数子さんは「額縁に入った絵」として
捻挫した足を使わなくても
その美貌を最大限に生かせるように画策し
ついに劇は大成功に終わります。

底意地の悪さを微塵も見せず
天使もかくやとばかりに
額縁の中から微笑を振りまいた数子さんは
多くの生徒から賞賛を込めて
「額縁の乙女」と呼ばれるに至ったそうな。
それって結局、顔だけって言われてる!?
みーたーいーなー。

脱線しすぎで申し訳ありません。
でも、祥子さんと数子さん…ちょっと似てますね。
遠くから眺めていると完璧超人なのに
近くに寄ってみるととても親しみやすい性格なところとか
周囲を巻き込みつつ壮絶な空回りなさるのもね。
そういえば婚約者候補がホモなところまで一緒だったり。

祐巳ちゃんと祐麒君の頑張りにより
なんとかトラウマ克服の第一歩を踏み出した祥子さん。
さてさて学園祭の舞台を無事成功に導くことができますやら?
期待しつつ続きを待て! …って感じでしょうか。
このお話に限らず福沢姉弟の距離感って良いですよね。


■おじいさんと一緒
数々の武勇伝を持つ築山三奈子さんが大暴走!
…したのは冒頭部分だけで
それに振り回される山口真美さんが可愛いですね。
どんなに出来が悪くても姉は姉。
妹はただ素直に従うしかないのです。

いえ…良いコンビだと思うんですけどねw
人は自分にないものを持った人に惹かれると聞きます。
そういった意味では
三奈子さんの燃えたぎるような情熱は
きっと真美さんにとっても
好ましいものに思えたに違いありません…自信ないけど。

乃梨子さんのメール友達のタクヤ君。
今まで謎だった人物の正体に
果たして真美さんは迫ることが出来るのか!?
スクープという言葉に踊らされる真美さんに注目です。


■黄薔薇☆絵日記
都合の良い部分だけを抜き出して
密かに日記をを付ける令さん。

確かに見栄っ張りな行為ですが
誰か他の人に見せるわけでもないし
それぐらいは大目に見ても
罰は当たらないと思うのですが
由乃さんには納得できません。

多分、玲さんの心の中では
せめて…思い出だけでも美しく!
って微妙な心理があると思うのですが
本当のことを書くと何か都合が悪いの?
などと思わず糾弾しちゃう
由乃さんの気持ちも判らなくもなかったり。

令さんの意外な?一面が伺えて楽しい作品ですが
痴話喧嘩はお腹いっぱいだと思ったり思わなかったり。
けっこう好きなんですけどね。

posted by のあなな at 23:18| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月09日

マリア様がみてる 子羊たちの休暇

マリア様がみてる―子羊たちの休暇マリア様がみてる―子羊たちの休暇
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―子羊たちの休暇
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2002-12
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う
梅雨が明けて、めっきり暑くなった期末テストの最終日。夏休みを前にして、リリアン女学園高等部生徒会本部である薔薇の館の会議室兼サロン内に、山百合会の幹部全員で総勢六名が勢揃いしていた。夏休みの予定をきいていた祐巳は、つまらなかった。みんな姉妹で一緒の予定があるのをうらやましがっていたのだ。ところが、憬れの紅薔薇さま・祥子から避暑地の別荘へ行こうと誘われて……!?
本書カバー裏より

前作「パラソルをさして」で
ようやく誤解がとけたふたりですが
今回はそのご褒美編になります。

俗世間のしがらみを忘れて
気持ちの良い高原でバカンスを楽しむふたり。
舞い上がる祐巳ちゃんとそれを見て微笑む祥子さん。

閉じた世界で誰に気兼ねをすることもなく
穏やかに過ごそうとされる祥子さん。
都会の喧噪から離れて
ここではとてもリラックスされてるように思えます。

祐巳ちゃんがいて祥子さんがいる。
育った環境も違えば趣味も違うふたりだけど
お互いがいればそれで満ちたりた気分になれる
そう思っていた矢先──。
ハイソサエティな方々の
優雅なご近所づきあいに巻き込まれるふたり。

綺麗で華のある祥子さんを
どこの馬の骨とも知れないポッと出の田舎娘に取られた
…というような嫉妬混じりの妬みから
やんわりと育ちの違いを意識させられる祐巳ちゃん。

普段、学校にいるときは意識しなかったのに
どこか祥子さんとの距離を感じてしまい
軽い戸惑いを覚えてしまう祐巳ちゃん。
でも大丈夫。
もう以前のように悩むばっかりじゃありません。

いつもの仲間達に勇気づけられ
祐巳ちゃんはありのままの自分で
ふたりを邪魔する意地悪な人たちを
見返すことに成功するのでした。


それほど見所があったわけではありませんが
しっかり祐巳ちゃんの成長を確認することができました。
今まで困難を幾つも乗り越えてきたふたりですから
そんなに心配することもないんでしょうけどね。

作中で「マリア様の心」がとても上手に使われてます。
どれだけふたりの間に障害があったとしても
いつもマリア様がみてくださる…という意味もあれば
お邪魔虫がどれほど頑張ったとしても
リリアン女学園で結んだロザリオの絆はそう簡単には壊れない。
そんな祐巳ちゃんの心の声が聞こえてくるようです。

それにしても「声」とは不思議ですね。
どんな高価な楽器より繊細で深く心にしみいる
世界で一番古くて素敵な楽器です。

私は学生時代聖歌隊に所属していたことがあって
いくつかのパートに分かれて
賛美歌や黒人霊歌などを唄った経験があったりします。

練習はそれなりにきつくて大変だったけど
それでも周りのみんなと綺麗なハーモニーを奏でると
唄が大気に溶けていくというか
めちゃくちゃ気持ちが良い瞬間があったりして
なかなか貴重な体験をさせて貰いました。

カラオケで良い点を取るのと同じか
それ以上に充実感があったりするんですよね。
ソロは苦手だったけど
音を合わせるのが面白かったなー。


こちらは東京を中心に活動をされている
アルチュールというバンドの
「Babybaby」 という曲になります。
上の絵の 三角 を押しますと曲が再生されます。
柔らかい声がとても印象的で
しみじみと聴き入っちゃいますよね。

posted by のあなな at 22:18| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月31日

マリア様がみてる パラソルをさして

マリア様がみてる - パラソルをさしてマリア様がみてる - パラソルをさして
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる - パラソルをさして
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2002-06
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う
紅薔薇・小笠原祥子さまは雨の中に祐巳をおいて、瞳子ちゃんと車で去っていった。祐巳は子猫のように素敵なお姉様に捨てられてしまった…!? ずぶ濡れになった祐巳を気遣ってくれた佐藤聖さまの傘に入れてもらった祐巳だったが、その夜も祥子さまは不登校を続けていて…。いったい何が起こったの!? 前巻第3話『レイニーブルー』の波瀾万丈の続編、ついに登場!!』
本書カバー裏より

今までずっと祐巳ちゃんの名前を
裕巳ちゃんと間違えていた件について…orz
あまりにも阿呆すぎて目の前が真っ暗になりますた。
現在、他のファイルもチェック中。
→ 完了しました。

前巻「レイニーブルー」が
とんでもない場面で終わってくれたため
リアルタイムで追いかけていた読者は
きっとハラハラしながら続きを待っていたことでしょう。

でも安心してください!
祐巳ちゃんは笑顔を取り戻します。
それこそ雨上がりのような爽やかさで…ね。
前巻でも使われたパラソルの使い方も流石です。

それにしても…どうしてこうも
小笠原祥子さんは言葉が足りないんでしょうか。(苦笑
今回は事情が事情だけに
すれ違っても仕方がないとは思いますが
やっぱり祐巳ちゃんなら判ってくれるという甘えのせい?
祥子さんにもその自覚があるせいか
今回は祐巳ちゃんに嫌われたーって塞ぎ込んじゃうし。

祐巳ちゃんは祐巳ちゃんで
「もう疲れちゃった」と言わんばかりに弱気になっちゃうし。
お互いがお互いに深く依存しているせいか
強く相手のことを想っているのに
変に気をつかって振り回されて…大変そうでした。

今まで祥子さんには親しい友人がいなかったから
祐巳ちゃんと適切な距離を取れずに戸惑っているのでしょうね。
先代紅薔薇さまこと水野蓉子さんとも
また違った関係になりそうで楽しみですよね。
結局、最後にはハッピーエンドだと思いますけど♪

それにしても脇キャラの使い方が上手だと思います。
ギンナンの君こと柏木優さんも
登場回数を増やすたびに毒気が抜かれて
良い感じのキャラになってきました。
新キャラの加東景さんも素敵な人でしたよね。
勿論、今回の話の鍵を握る弓子さんも。

雨降って地固まるとは言いますけど
毎回このような騒ぎになってしまうと
お互い疲れないのかな…などと
外野からいらぬ心配をしたりしなかったり。

深く信頼しあっているふたりには
多少の揉め事なんて
お互いをより良く理解するための
ちょっとしたハプニングなのかも知れませんが。
…振り回される人は大変ですよね。

今回は脇キャラのおかげもあって
ふたりの誤解を解くことが出来ました。
それでも徐々にではありますが
祐巳ちゃんが成長しつつあるのが
頼もしくあり寂しくもあったりして…。
いや、きっと空回りするんでしょうけどw

それでも祥子さんを信頼して
真っ直ぐ微笑むことができるなら
どんな困難だって乗り越えて行けるはずです。
ふたりとも…良かったね。
posted by のあなな at 00:03| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月29日

マリア様がみてる レイニーブルー

マリア様がみてる―レイニーブルーマリア様がみてる―レイニーブルー
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―レイニーブルー
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2002-03
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う
新入生の乃梨子に特別な親しみを抱く白薔薇志摩子だったが、ロザリオの授受には踏み切れないでいた。そんな折り乃梨子が薔薇の館に呼ばれるが、紅薔薇の祥子と口論になってしまい……!? 由乃の剣道部入部に反対する令、半年前の "黄薔薇革命" では由乃はついカッとなってロザリオを返し、絶縁を言い渡したのだが……!? 『ロザリオの滴』『黄薔薇注意報』『レイニーブルー』の三話を収録。
本書カバー裏より

■ロザリオの滴
志摩子さん受難の巻。
というか…祥子さんって言葉が厳しいですよねw
志摩子さんのことを思えばこそですが
ちょっとだけ気持ちが空回り気味で言葉が足りないのがねー。
こういうときこそ祐巳ちゃんのフォローが欲しいのに
祐巳ちゃんは祐巳ちゃんで問題を抱えていて…。

誰からも嫌われたくないから
誰も好きになんかならない。

優しくて欲張りな志摩子さん。
めっちゃ可愛いです♪
乃梨子さんのことを大切に思うからこそ
簡単にロザリオを預けて
白薔薇のつぼみという重圧を与えたくはない。

今のままの関係を崩したくないって
気持ちが痛いほど伝わってきて
志摩子さん頑張れッ!
…と思わず応援したくなります。
乃梨子さんが強い人で本当に良かったですね。

けっして志摩子さんが弱いわけじゃないけど
それは群れない強さというか
孤独に強いだけじゃないかなって思っていたので
守りたいものができちゃった志摩子さんが
ボロボロになっちゃうのは納得できるものでした。

芯は強いけど人と争うことを避けてきたから
ちょっとだけ打たれ弱いというか
自分の許容量を超えちゃうとオーバーヒートしちゃう感じ?
他人に弱みを見せられない人だから
かえって混乱しちゃって
どうしすれば良いのか判らなくなったのかな。

これからの成長にこうご期待です。


■黄薔薇注意報
もう由乃さんってば令ちゃんを振り回しすぎです。
思い込んだら一直線。
相手の気持ちも少しは考えてあげなきゃ。(苦笑

令ちゃんのこと好きな気持ちは変わらないのに
どうして私が我慢しなきゃならないの?

…なんて言ってくださいそうです。
真っ直ぐで正論だから誰よりも強いんですよね。
ただ、受け止める側の事情で
その真っ直ぐな気持ちに応えられないだけで。

今まで病弱だったせいもあり
ちょっとだけ世間知らずというか
微妙に地に足がつかず
周囲の空気が読めないときがありますけど
由乃さんが令ちゃんを思う気持ちに偽りはありません。

いつも振り回されて令ちゃんが可哀想なので
せめてもう少し成長して欲しいような
いつまでも変わらないふたりでいて欲しいような
そんな微妙な気持ちにさせられました。

令ちゃん頑張れ!
由乃さんを受け止められるのはきっと貴女だけです。
他の人が犠牲にならないためにも…ね。


■レイニーブルー
今野先生がやっちゃいました。
まさかまさか…
こんな場面で終わってくださりやがるとはッ!!

素敵♪
大好きな傘がなくなったことに始まって
坂道を転がるかのように
どんどん嫌なことが重なってボロボロになる祐巳ちゃん。

祐巳ちゃんが成長するためには
きっと必要なことだと理解してはいても
読んでいてとても心苦しくなります。

祐巳ちゃんから笑顔を取ったら何が残るの?

などと身も蓋もないことを思ってみたり。
ひとりで頑張れなくなると
すぐに他人に頼っちゃう祐巳ちゃんですが
それでもあまり嫌悪感を抱きにくいのは
やっぱり祐巳ちゃんの視線が
一番読者に近いからなんでしょうね。

瞳子さんというお邪魔虫が出現したことも
劣等感に苛まされている原因のひとつ。
祐巳ちゃん頑張れ!
などと素直に思えちゃうのは祐巳ちゃんの人徳?

憬れの人に大勢の中から選ばれる…なんて
リリアン女学園に通う女の子の夢を体現したかのような祐巳ちゃん。
祥子さんのことはただの憬れで終わらせたくない。
いつかきっと祥子さんと同じ目線で
隣に立てるようになりたいのに
現実はそう簡単にいかないばかりか…。

相手が自分に何をしてくれるかではなく
自分が相手に何をしてあげられるのかが大事。

それが判ってるからこそ
悩んで苦しんでどうしたら良いのか判らなくて…。
こんな状況で放り出されるなんて
今野先生…あんまりです。


■おまけ
新学年になって旧1年生が2年生になりました。
今までのように
ただ甘えて守られているだけではなく
新入生を導く立場になったことで
祐巳ちゃんや志摩子さんがいろいろな問題に直面します。

そういった問題を乗り越えて
それぞれのキャラクターの成長を描くことは
多分、最初から意図されていたでしょうし
リリアン女学園に伝わる姉妹制度も
きっとそのために作られたんじゃないかな…と思ったり。

さてさて今回は災難続きの皆々様ですが
私が文中で思わず声援を送ったキャラを上げてみますと

 ◇紅薔薇ファミリー 祐巳ちゃん頑張れ!
 ◇白薔薇ファミリー 志摩子さん頑張れ!
 ◇黄薔薇ファミリー 令ちゃん頑張れ!  ← ここに注目w

うん。
令ちゃんはとーっても大変ですね…ということで。
戯れ言でごめんなさい。
というか長すぎ?
posted by のあなな at 00:05| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

マリア様がみてる チェリーブロッサム

マリア様がみてる―チェリーブロッサムマリア様がみてる―チェリーブロッサム
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―チェリーブロッサム
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2001-07
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う
私立リリアン女学園は伝統あるカトリック系お嬢様学校──高等部新入生代表の挨拶をした乃梨子は実は仏像の造形美に魅せられている。マリア様を愛でる学園生活に慣れるように瞳子さんがさっそく何かと世話をやいてくださる。でも当然ミサだけでも憂鬱なのに紅薔薇さま、黄薔薇さまそして白薔薇さまのお姉さまの歓迎式・マリア祭もあって…。新キャラ登場の『銀杏の中の桜』『BGN』収録。
本書カバー裏より

春は出逢いの季節。
そう言ったのは誰でしたっけ?

リリアン女学園にも新しい春が来ました。
卒業していった先輩方の思い出も消えやらぬうちに
初々しい新入生がリリアン女学園の一員として
桜の花びらの中を一歩踏み出しました。
これからこの学園でどのような出逢いが待っているのでしょう?

■銀杏の中の桜
新入生の二条乃梨子さんが主人公です。
生真面目で委員長体質だけど庶民的で気が強くて
仏像巡りが趣味だけど結構ミーハー体質な女の子です。
良いキャラだと思いますw

いまいち周囲にとけ込めなくて
異質感を抱いてしまうのは私にも経験があることなので
ちょっぴり共感を抱いてしまったり。
いや…別にカトリック系の学校だからって
仏像巡りが趣味でもいいじゃんねー…とは思いますが。

そんなこと言うなら私なんて
小学校から大学までプロテスタント系の
ミッションスクールに一応通ってましたけど
生粋のメガテニストでトンデモ老古学や
オカルトな話題が大好きだったりしますけど何か? …みたいな。
うん。
自分でも書いててちょっと違うなって思ったりw

戯れ言はともかく
二条乃梨子さんと藤堂志摩子さんの出逢いが描かれてます。
こう…羊の群れの中に山羊が混じっているような
言葉では上手く説明できない微妙な違和感が
代々の白薔薇さまに受け継がれているッポイのが面白いです。
どうしてこう百合百合しいんだーッ!
なーんて転げ回ることはありませんけど。

お互いがお互いを大切に想う心に言葉なんていらない。
むしろ言葉にしちゃうと何かが消えてしまいそうな
そんな微妙な関係が白薔薇ファミリーには相応しいと思います。
余計なお節介をしてくれやがった
小笠原祥子さんと支倉令さんの気持ちも痛いほど判るけどさ。
何はともあれ藤堂志摩子さん、良かったですね。
そして…二条乃梨子さん、これからもよろしくお願いしますね。


■BGN
ばっくぐらうんどのいず。
読んで字のごとくというか…雑音ですね。
さらにまとわりつくようなって形容詞がつくかも。

祐巳ちゃんって…あんまり成長してないね。
これだけで終わってしまうと
あんまりにもあんまりだと思いますが
だって本当なんだから仕方がないと思ったり。

新入生が入ってきて祥子さんは大忙し。
以前のように祐巳べったりとは行かなくて
…というか昔から微妙に独占できてなかったような。(苦笑
言葉が足りなくてすれ違うのが紅薔薇クオリティ。
いえ。
単に小笠原祥子さんがにぶちんなだけだと思いますが。

新しく紅薔薇さまとなった小笠原祥子さんが
毎日を忙しく過ごしてらっしゃるのを見ながら
私も成長しなくちゃ…と思いつつ
どうすれば成長できるのか判らなくて
新入生のお邪魔虫に嫉妬しちゃう
自分の心の狭さに傷つきつつ
「銀杏の中の桜」と同時期の日常を
祐巳ちゃん視点から描いたお話になります。

一応、最後はハッピーエンドっぽいんですが…
ちょっと不安が残るような終わり方だと思います。
祐巳ちゃんの成長が先延ばしになっているというか
不安を解消できるほど周囲の状況が変化していないので…ね。

他人も過去も変えることはできないけど
自分と未来は変えることができる

…なんて言葉を聞いたことがあります。
その真意はともかく
自分を諦めずに成長しようという意欲だけは
いつまでも持ち続けていたいと思います。


「私は私。 
  それ以上でもそれ以下でもないわ」

なんて言葉が大好きで
思いっきり他人を切り捨ててきた
私が言っても全然、説得力がないと思いますけどね。
まぁ…言うだけなら只なので。(ぉ

戯れ言でご免あそばせ。
posted by のあなな at 23:07| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

マリア様がみてる いとしき歳月(後編)

マリア様がみてる―いとしき歳月(後編)マリア様がみてる―いとしき歳月(後編)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―いとしき歳月(後編)
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2001-04
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う

卒業式まであと二日。どうしよう、もうすぐ薔薇さまたちが卒業しちゃう! 急に寂しさが押し寄せてきた祐巳。なのに紅薔薇さまったら、遺言めいた言動なんかして寂しさに追い打ちをかけるのだった。……『will』 ついに来てしまった卒業式。しかし主役たちは実感が全然なくて。……『いつしか年も』 他に、聖と志摩子の出会いから姉妹の契りまでを描いた『片手だけつないで』も同時収録。
本書カバー裏より

なんか気分が乗らなくて
読んでから結構な時間が経過してしまいました。
シリーズでは「パラソルをさして」まで読破済みだったり。
ついつい続きが気になる微妙な感覚です。
あまり重たくないのが良いのかなー。

■will
懐かしかった先輩達の卒業を前に
少しナーバス気味な祐巳ちゃんや祥子さま。
ふわりと包み込むような紅薔薇さまこと
水野蓉子さんの優しさがポイントですよね。

祐巳ちゃんの立ち位置が美味しくて
白薔薇さまこと佐藤聖さんとの
良い関係がずっと続けば良いなって思いつつ
薔薇さま達が卒業していくのが寂しいのに
それでも新しい門出を祝わなきゃって
心と気持ちがちぐはぐになってどうしよー…みたいなお話です。

あまり詳しくは語られませんでしたが
紅薔薇ファミリーの水野さんと祥子さんの姉妹関係って
本当に姉と妹のような感じで
時に優しくたしなめ厳しくしつけ
その進む道を真っ直ぐに導くような感じを受けました。
いずれは祐巳ちゃんと祥子さんも
同じような関係になるのでしょうか?

白薔薇ファミリーである
佐藤さんと志摩子さんの姉妹関係と比較すると興味深いですよね。
あそこは姉妹というより共犯関係というか
もっと魂の奥底で繋がっているような
お互いがお互いであるためにただ依存するのではなく
自分の足でしっかりと立って
その隣から同じものを見つめるような
そんな関係が似合うと思います。

ちなみに黄薔薇ファミリーは…唯我独尊?
黄薔薇さまこと鳥居さんがあんな人だから
これといった枠ではくくれないような気がしますw
放任主義というか自然な関係でしょうか。
従姉妹で姉妹なふたりがいるので
あまり参考にするのは難しそうです。


■いつしか年も
卒業式を薔薇さま視線で見たお話かな。
佐藤さんと鳥居さんの馴れ初めや
中学校からリリアンに入った水野さんが
佐藤さんに最初に抱いた感想など
卒業を前に胸によぎる三者三様の思い出。

ころころと視点を変えながら
卒業式という行事を描く手腕が
いつもながらに感心させられます。

鳥居江利子さんの飽きっぽさも
自分より優れている人間を見つけるとやる気がなくなる。
努力をせずにトップを取れたから
二番手を甘んじて受け入れるのに抵抗があった。
なんてところから起因していると知って
あるあるある…なんて共感したり。

次に会う約束なんてしなくても大丈夫だから
「じゃあね」
そういって別れることができる
そんな薔薇さま達が格好良いというか
幸せな学校生活を終えても友情は続くのね…みたいな
ありきたりの感慨を抱いてしまったり。
みんな、みんな幸せになれると良いですね。


■片手だけつないで
白薔薇さまこと佐藤聖さんが
そのつぼみである藤堂志摩子さんを
妹として迎え入れるまでのエピソード。

良い話です。

下手な解説なんかせず
まずは作品を読んでじっくりと
余韻を楽しむのが一番だと思います。

「いばらの森」「白き花びら」が
思い起こされますね。
posted by のあなな at 22:36| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

マリア様がみてる いとしき歳月(前編)

マリア様がみてる―いとしき歳月(前編)マリア様がみてる―いとしき歳月(前編)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] マリア様がみてる―いとしき歳月(前編)
[著者] 今野 緒雪
[種類] 文庫
[発売日] 2001-02
[出版社] 集英社

>>Seesaa ショッピングで買う

卒業を直前に控えたこの時期、黄薔薇さまの行動がおかしい。どうやら、複数の男性とつき合っているらしいのだ。──って、証拠のツーショット写真を手渡されても。これをどうしろっていうの、蔦子さん。ほとほと困った祐巳の前に現れた黄薔薇さまは、黄薔薇革命の頃を彷彿させる、気怠い雰囲気をもっていて……。
『黄薔薇まっしぐら』の他に2編を収録。
本書カバー裏より。

■黄薔薇まっしぐら
…ギャグだとは思わなかったです。
また黄薔薇さまに騙された…orz

ちょっと嫌な展開だったので
途中まで「あちゃー」とか思ってたのが恥ずかしい。
黄薔薇さまこと江利子さんの魅力も
ちょっと空回り気味だったと思います。
今回の話では主旨一貫なされてた蔦子さんが格好良いですね。


■いと忙し日日
ぎゃーす。
卒業生追い出しパーティとか
新入生歓迎パーティなんかには
ろくな思い出がないのよぅ。

…騙されることに関しては自信がありますが何か?
うふふふふ。
何処かに藁人形って売ってないのかしら。
通販であるのは知ってますけどw
くそぅ。
当時の関係者の記憶を消してしまいたいです。

作品に関してですが
こういうときの由乃さんって素敵ですね。
悪巧みしてるときの由乃さんには
絶対に近寄らないようにしたいと思います。

存分に内弁慶ぶりを発揮というか
GO! GO! GO!
って感じでノリノリでございました。
祐巳ちゃんもナイスです。
その勇姿は涙なしでは見られません。
つーか…中学のときの私とだぶります。

笑いを取りに行くのは構わないんだけど
笑われるのは絶対に許せない。
そんな微妙な心理がとてもリアルです。


■一寸一服
たまにはこういうのも悪くないかな。
うん。
出逢いのきっかけはどうであれ
二人の歴史を作っていくのは
彼女たち自身に他ならないのですから。

こういう噛み合わない会話に興味を持っちゃうのは
私にも経験があったりすることなので
そんなに黄薔薇さんを意外には思わなかったかな。

あ、いいな。

なーんて思う瞬間は確かに存在していて
それは好きだとか嫌いだとかとはまた別だけど
何かスイッチが入ったかのように
その人のことが気になったりします。

私にはない何かに惹かれるというか
多分、憬れから来るんじゃないかなーとは思いますが
こういうのって何か良いですよね。
だからどうしたと言われるとそれまでですけど。
posted by のあなな at 00:22| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | マリア様がみてる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。